構図を考える <6>高さを表現する

高さを表現する(天ツキとカメラアングル)
イメージワード: <高さ> <圧迫感> <威厳のある>

画面上部の空間が詰まっている状態のことを “天ツキ” といいます。

上部の空間を詰めることによって、高さを表現することができます。

この技法は、絵画で使われているのが見られます。見る人に何か錯覚を起こす効果があるのでしょう。

山や建物など、本来高さのある被写体を高く見せるために、また実際には高さのない被写体であっても、この方法を使うことで高さがあるかのように感じさせることができます。

天ツキ構図は、程よい空間の詰め方(バランス)に気をつける必要があります。詰め過ぎてしまった場合には、ちょっと窮屈で息が詰まりそうな感じになってしまいます。逆に空間を空け過ぎると、高さのない平凡な印象になりがちです。練習して適度なバランス感覚を身につけましょう。

反対に「高さのない平凡な印象」を狙う、という考え方もあると思います。

例えば、次の写真のようなイメージもありではないでしょうか?

ぽかーんとした感じになりました。


高さを表現するためのもうひとつの方法、それは「カメラアングルを工夫する」です。

まずはこちらをご覧ください。

子忍者1

壁をよじ登る忍者。

高く築かれた城壁をいままさに登り切ろうとしているかのようにも見えます。

下から見上げるカメラアングルが功を奏したようです。

「天ツキ」と組み合わせることでより効果が出たと思います。

でも実際の現場はこんな状況なのでした。。。

子忍者2

次の例を見てみましょう。

写真(1)

神戸ポートタワー

高さは感じられません。
わりと平凡な印象です。

写真(2)

神戸ポートタワー

高さがぐっと強調されています。

 

<撮影ノート>
港めぐりの遊覧船(神戸ベイクルーズ)に乗って神戸港をぐるりと回ってみた。天気のよい日だったので、ずっとデッキにいて気持ちいい潮風に吹かれながらひとときを過ごした。
これらの写真は、船が桟橋に接岸するためにスピードを落としながらゆっくりと近づいている状況で撮影した。結果的に、写真(1)に比べて写真(2)の方が、被写体にぐっと近づいて、より極端なアングルで撮影することができた。
そういうわけで、これら2枚の写真は、同じ位置から撮影したものではない。

 

 

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