お遍路に出る理由 010. <かわいい子には旅をさせよう>

『かわいい子には旅をさせよ』 室戸市吉良川町の橋を渡りながら思い浮かんだ言葉。

子どもはなぜ親の言うことを聞かないのだろうか。 例えば、こんな時にはこうしたらいいと、自分が何年もかけて気づいたり見聞きした知恵を教えてあげようとしても、まるで聞く耳もたずだ。この知恵を使えば、困ったときにも苦もなくそれを越えていけるというのに。 ああ、モッタイナイと思っていた。

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お遍路に出る理由 009. <ゆっくりでもいいから、目的に向かって着実に進んでいくこと>

37番岩本寺宿坊で、奈良県から来られた男性(推定年齢75才ぐらい)と同宿になった。 お話によると、歩き遍路の旅は今回2回目であり「前回、結願した時に、10年後にもう一回やろうと決めていた。そして今回歩いてみて、体力的には前回よりもずいぶん落ちたと感じている。」とのことだった。 翌朝、峠道を降りてきたところにある休憩所に、男性は僕よりも先に到着して雨の装備を準備していた。 なぜだろう? 僕の方が先に宿を出発したはずなのに。

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お遍路に出る理由 008. <30年間変わらない風景>

室戸岬の山の上に「国立室戸青少年自然の家」という施設がある。 「そういえば中学生の時、学校の宿泊研修でこのへんに来たことがあったっけ。クラスメート5人ぐらいの班でオリエンテーリングをしていた時、細道で立ち止まって、次のチェックポイントがどこにあるのかを相談していた光景が記憶に残っているよなぁ。」と考えながら歩いていたまさにその時、記憶そのままの風景がそこにあった。

「ここや!ぜんっっぜん変わってないやんか。。!!」

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お遍路に出る理由 007. <ぬるいコーラがやけに美味い>

歩き遍路の旅、僕は5月末から6月初め頃の季節に四国に渡るのが好きだ。 混雑する春のシーズンが終わって、梅雨に入る間際。少し上手になってきたウグイスの声が山から聞こえてくる。本格的な夏の暑さはまだないものの、気温は30度を超えることもある。しっかり晴れた日の太陽は強烈で、植物の色や勢力は旺盛で生き生きとして見える。 小雨が降る日には、傘をささずに濡れながら歩く。身体の火照りをちょうどいい感じにクールダウンしてくれる。まるで車のラジエーター(機関冷却装置)の機能が備わったみたいで嬉しかった。

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